多くの日常生活で使われている「電気ケトル」。
この便利な家電製品は、少しのお湯をすぐに沸かしてくれますが、
- いつ新しいものに替えるべきか?
- どのようにメンテナンスすれば長持ちするか?
などは知らない人が圧倒的に多いと思われます。
そこで今回は、電気ケトルの耐用年数や長持ちさせる秘訣についてご紹介していきます。
電気ケトルはどれくらい保つ?
電気ケトルの寿命は使い方によって異なるため、具体的な期間を設定するのは難しいです。
しかし、部品の交換可能期間が参考になるでしょう。
一般的に、電気ケトルの部品は製造終了から5年間保持されることが製品の標準です。
2019年以降、部品の保有期間を10年間に延長しているメーカーもあります。
これにより長期間の使用が見込めますが、10年を過ぎると部品の入手が難しくなることがあります。
電気ケトルの買い替え時期
- ケトルの使用開始から10年が経過した
- 部品の供給期限が切れた
といった場合は、新しいケトルへの交換を考えると良いでしょう。
修理費用が新品購入と同等になる場合も、新しいケトルへの更新を検討する価値があります。
電気ケトルの安全基準
2021年に更新された電気製品の安全基準を踏まえ、2024年8月以降は新基準に適合しないケトルの製造および輸入が禁止されます。
自宅のケトルが新しい安全基準に合致しているか確認してみましょう。
電気ケトルのケア方法
ケトルを長持ちさせるためには定期的な掃除が欠かせません。
内部は水で洗い流し、柔らかい布で拭くことが基本です。
ミネラルの蓄積を防ぐため、クエン酸を用いた清掃がお勧めです。
季節に応じた利用法
夏に電気ケトルを活用すると、ガスを使わずに調理が可能です。
なので、キッチンの温度上昇を抑えることが可能となります。
白湯の作り方
ミネラルウォーターを使用すると水道水よりもおいしい白湯が作れます。
ただ、ミネラル成分が多いため、内部の汚れが早くなることがあります。
なので、定期的な洗浄でケトルを清潔に保つことが大切です。
電気ケトルを長持ちさせる正しい使い方とケア方法
電気ケトルは日々の生活でよく使われるため、適切な使用と定期的な保守を行うことで、耐用年数を伸ばすことができます。
この項目では、ケトルを長期間使うための要点を解説します。
使用後はケトルを空にして乾かす
使用しないときは、ケトルの内部を空にしてしっかり乾燥させることが重要です。
水が残っていると、錆や水垢の原因となり得ます。
使用後は、残った水を捨て、蓋を開けて内部がしっかり空気に触れて乾くようにしましょう。
これは錆やカビの予防にもつながり、ケトルを清潔に保つのに役立ちます。
ケトルの外側も定期的に清掃する
電気ケトルの外側の清掃も忘れてはいけません。
外部が汚れていると見た目が悪くなるだけでなく、プラグ部分の埃が蓄積すると短絡の原因となり、故障につながることがあります。
外部は重曹を使用して掃除するのがおすすめです。
しかし、直接の粉末を使うと傷がつくことがあるので注意してください。
ですから、水に溶かした重曹水を使うか、スプレー式のクリーナーを活用すると良いでしょう。
水だけを沸かす
電気ケトルは水を沸騰させるために設計されています。
他の液体を沸かすと、内部に残留物が固まりやすく、部品の劣化が早まります。
そのため、水以外を沸かすのは避け、常に内部を清潔に保つよう心がけましょう。
ミネラルウォーターを使う場合の注意
ミネラルウォーターは使用しても構いません。
ただし、水道水よりもミネラル含有量が多いため、水垢が付きやすくなります。
水垢の問題がある場合は、クエン酸を使って定期的に内部を掃除することが推奨されます。
海洋深層水は避ける
海洋深層水は豊富なミネラルを含んでいます。
そのため、ケトル内部を腐食させやすく、錆びの原因となります。
なので、海洋深層水を沸かす場合は、ケトルではなく、鍋を使用することをお勧めします。
単独でコンセントを利用する
電気ケトルは大量の電力を消費するため、他の家電と同じコンセントを使用すると過負荷が発生し、故障のリスクが増えます。
可能な限り専用のコンセントを使用し、延長コードは使用しないようにしましょう。
ケトル内部を洗うのにクエン酸を使う
内部に水垢やミネラルの蓄積が見られる場合は、クエン酸を使用した洗浄が有効です。
水と、クエン酸1~2杯をケトルに入れ、沸騰させます。
沸騰後、数時間放置してからよくすすぎましょう。
こうすることで残留物を取り除くことが可能になり、ケトルの内部を清潔に保ち、長持ちさせることができるんです。
電気ケトルが長持ちさせる秘訣に関するまとめ
電気ケトルを使うときには、水が沸騰して溢れ出ることを防ぐため、満水のラインを超えて水を入れないように気をつけてください。
水が溢れると火傷や感電の原因になる可能性があります。
水を入れる際は、必ず満水の目盛りを守るようにしましょう。
電気ケトルを正しく使用すれば、製品の耐用年数を延ばすことができますので、この記事で紹介したメンテナンス方法もしっかりと実践してください。