子供たちがよく楽しむクラフト材料として「紙粘土」が人気です。
最新の紙粘土は軽くてふわふわしており、さまざまな種類が市場に出ています。
手軽に扱えるものが多く、紙粘土での作品作りが以前よりも簡単になりました。
しかし、作った作品のパーツがうまく固定されなかったり、割れてしまったりすることも。
そのような問題が発生したときの対処法を次にご紹介します。
紙粘土の割れやはがれを修復する方法
紙粘土がまだ乾いていない場合
紙粘土がまだ乾ききっていない場合は、接着部分に少し水を塗って湿らせてください。
水を指に付けて接着部分を湿らせることで、紙粘土の接着力が引き出せます。
直接水をかけるのではなく、小さな容器に水を用意しておくと作業がしやすいです。
表面が適度に濡れる程度に水を加えると、パーツがしっかりとくっつきやすくなります。
作品作り中にパーツがはがれそうだと感じたら、事前に水で湿らせてから取り付けると良いでしょう。
紙粘土がすでに乾いている場合
紙粘土が完全に乾いてしまった場合、水ではくっつきません。
このような時は、接着剤を使って取り付ける方法が効果的です。
私自身が試した方法であり、紙粘土のメーカーにも確認した結果、接着剤を使用するのが最善であるとのことでした。
おすすめの接着剤は「木工用ボンド」です。
しかし、乾いた紙粘土には以下の接着剤も有効です。
- 瞬間接着剤
- セメダインボンド
接着する際は、接着剤をたっぷりと使い、その後は触らずにしっかりと固定させましょう。
瞬間接着剤は乾くのが早いので、取り付ける位置を間違えないよう注意が必要です。
通常のスティックのりでは接着力が弱いため、おすすめできません。
ホームセンターやオンラインでも購入可能ですので、手元に用意しておくと便利です。
紙粘土のパーツが取れにくくする技術
紙粘土で創作活動をする際は、初めからパーツが取れないように注意深く制作することが重要です。
子供と一緒に楽しむ場合、次の3つのポイントを意識して教えてあげましょう。
丁寧に接着する
紙粘土のパーツが取れないようにするためには、この基本がとても重要です。
それぞれのパーツをしっかりと押し付けて接着することで、はがれることを防げます。
低学年には難しい場合がありますから、大人が一緒に手伝ってあげると良いでしょう。
紙粘土を混ぜ合わせる際は、よく混ぜて馴染ませてから取り付けることが、はがれにくくする秘訣です。
丁寧な作業は、パーツが取れるリスクを大きく減少させるため、ぜひ心掛けてください。
強固な芯や基盤を用意する
紙粘土で大きな作品や多くの部品を含む作品を作成する際には、あらかじめ芯や基盤を用意すると作業が楽になります。
例えば、割りばし、針金、モール、つまようじ、段ボールなどを使用して芯を作ると、作品が安定し、部品が取れにくくなります。
特に大きなモノを作成するならば、針金や発泡スチロールで基盤を作り、その上に紙粘土を形成していくと、作品の安定性が向上します。
芯や基盤を使うことで、例えば恐竜の尾が折れるリスクを減らし、作品の強度を高めることができます。
芯に針金を使用する際には、周りに麻糸を巻くことでさらに強度を増すことができます。
細かいディテールがある作品や大きな作品を作るときは、芯を利用すると良いでしょう。
隙間をなくして作る
紙粘土は乾燥すると水分が減り、収縮するためサイズが小さくなります。
隙間があると収縮する際に開き、作品の強度が低くなり、触れただけで取れてしまいます。
「ヒビが入る」ことも収縮が原因です。
作品を制作する際は、指で隙間をしっかりと埋めながら形作ることが重要です。
この方法だけで取れにくくなります。
特に角を作るときは、紙粘土同士の隙間ができやすいので注意が必要です。
隙間埋めにはへらやつまようじを活用しましょう。
芯や基盤を使用している場合は、新聞紙を巻き付けて紙粘土をつけることで、新聞紙がクッションとして機能し、ひび割れを防ぐことができます。
まとめ
紙粘土で作った作品は、しばしば耐久性に欠けるものです。
部品がはがれることは珍しいことではありません。
そのため、制作を始める際には丁寧に作業を行い、また芯を使用して作品の強度を向上させることが大切です。